おトイレに行っても途中でおもらし
彼女の異変に
僕は何も気がつかずに叱った
ある日、彼女のつぶらな美しい両目は潰れていた
ビックリして確かめると目ヤニがビッシリで目が開かなくなっているのだ
細菌にでも感染しているのかとインターネットを調べていると
目に飛び込んで来たのは『死期』の文字
ネコは自らの死が迫ったことを悟ると、食べ物や飲み物を口にせず餓死する道を選ぶのだ
彼女はそこに書かれているようにやせ細っていた
持ち上げるとタオルのように軽くなっていた
フラついた足取りで、いつものように水のみ場にいくと
かすれて声も出ない鳴き声で「私、お水も飲めなくなっちゃった」とおどけているようだった
毎日仲良しだった彼女
人見知りで僕にしかなつかず
ずっと同じ部屋で過ごした11年間
僕は4時間も彼女に語りかけていた
彼女はびっしり目ヤニがついてふさがった両目の片方を手でこじ開けた
言葉はわからないけれど、まばたきもせずにずっと見つめ返していた
たまに強く握り返してくる小さな手
このまま息を引き取ってしまうような気がしてずっと離せずにいた
「すぐに動物病院に連れて行ったほうがよい」という知人のアドバイス
しかし、最後に嫌な思いをさせて延命をしたところで長くは無いと思った
それに猫が人間の病院に行くなど、自然界では不自然なことだと感じた
「治る病気なら自力で治すはずだ」とわずかな望みをたくして
動物病院には連れて行かない事を決心した
このまま朝まで眠らずに彼女のそばにいようと決めたが、いつのまにか寝てしまっていた
朝、彼女はまだ息をしているようだ
「おはよう」と声をかけると『オハ・・ヨウ・・・』と口だけ動いた

今までありがとう
天国でまた一緒に遊ぼう
待っててね
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