通常人の血液中には1ミリ立方メートルあたり15万~40万個ほど含まれていると言われていますが、基準値には大きな差があり、個人差もあります。ただ、一人の体内で数値の変化は少ないと言われているので、血小板数に大きな変動があった場合は気を付けた方が良いかもしれません。特に、病気の時や抗がん剤などの副作用によって減少してしまうことがあるようです。一般的に、血小板の数が1ミリ立方メートルのうち5万個以下になると血が止まりにくくなり、1万個以下になると、傷がなくても出血するようになり、大出血に繋がります。そのような場合は、直ちに医者に行かないといけません。
もし、出血の際に血が止まりにくい、ちょっとしたことで青あざが出来てしまう、鼻血が出やすい、慢性出血などの症状が見られる方は、血小板の数が減っているのかもしれません。ここでは血小板を増やす方法をご紹介します。
まず、血小板の減少はどのようにして起こるのか知っていきましょう。肝機能障害、デング熱、貧血、ビタミンK不足、肺炎などの深刻な病気、白血病やエイズを起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)への感染など、また、化学療法の影響もあります。このように、さまざまな病気が血小板減少症の原因になっていますので、まず大切なのは健康状態を維持することですね。
また専門医のアドバイスを聞くのもとても大切なことです。血小板の減少を発見したら、すぐに対処法を相談してみましょう。
水分摂取
まず血小板が減少しているときは、水分を十分にとることが大切です。水を飲むだけでなくエナジードリンクやスポーツドリンクなどからミネラルや塩分も摂取するようにしましょう。これらは血清効果のある飲み物で、体に良いと言われています。
ビタミン摂取
かんきつ系のフルーツや人参、セロリなどの野菜にはビタミンが多く含まれています。これらの食品を摂取することで血小板も増えやすいと言われています。特にデング熱の場合、とても効果があると言われています。ただ、これらの食品を摂取することは、確実に血小板を増やす方法と言う訳ではありませんので参考までにとどめてください。イチゴやオレンジ、キウイ、グアバ、みかんなど、ビタミンを多く含んだフルーツを普段の食事に積極的に取り入れる事が出来れば、もっと効果が期待出来るかもしれません。どれも簡単に手に入れることの出来る果物ですので、是非試してみて下さい。
鉄分摂取
血小板の減少の原因が貧血の場合、ほうれん草、豆、脂肪の少ない肉、レバーなど、鉄分を多く含んだものを食べることが良いと言われています。 ビタミンやミネラルを含んだ食事と一緒に食べることを心がけてください。その他に血小板を増やす効果があると言われている方法は、グアバや赤ピーマンなどを摂取することです。これらをミキサーで混ぜてジュースにして飲むと血小板に良い影響があると言われています。このような方法で、体に良い栄養を与えてみてください。
血小板のみを増やす方法としては、血漿(各種タンパク質、ブドウ糖、脂質、金属イオン、電解質、ホルモン、ビタミンなどを含んでいる液体)の中を流れている血小板を増やすので、これらの栄養に成るものを食べればよいのですが、しかし偏った食事になってしまうと血小板を増やす方法としては、良くないこともあります。
サプリメント
これらの食べ物がどうしても嫌いで食べられないという人は、サプリメントで摂取するという方法もありますが、市販のサプリメントはじゅうぶんな成分が含まれていなかったり、過剰摂取は体調を壊してしまう場合もありえますので、サプリメントの過信は禁物です。
医薬品
血小板が減少してしまい、手足のあざや月経が異常に多い症状がある特発性血小板減少性紫斑病と診断された場合は、レボレード(内服薬)やロミプレート(皮下注射)で治療していくといわれています。注射は、週1回といわれています。
「帰脾湯」など漢方薬を使って治療していくこともあるようですが、患者さんの症状などによって使う漢方も違ってくるため、漢方薬で治療をご希望の方は、病院の医師に1度相談してみてからのほうが良いでしょう。
また、リラックスして体を休める事も血小板を増やすのに効果があると言われています。特にデング熱や貧血持ちの方、体をたくさん休めてストレスのかかりにくい生活を心がけましょう。
血小板を増やす対処法を紹介してみましたが、血小板を増やす方法には血小板が少ないことを自覚して、必要な食べ物を加えたバランスの良い食事を続けるということが大切になります。血小板が少なくてお悩みの病気をお持ちの方は是非試してみて下さい。また、これらの方法では限界もあると思いますので、一度、病院で相談さる事もお勧めします。気になるようであれば、すぐに専門医に診てもらいましょう。どのような食事が効果的なのか、対処法が合っているのかなど相談してみてください。
※必ずしもこの方法で病気が改善することを保障するものではございませんので、本文は参考までにとどめて下さい。
再生不良性貧血・特発性血小板減少性紫斑病 [ 厚生省 ]
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